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海外視察は学びや新しい視点の宝庫! ゼネボーゲン社マテハン機視察ツアーの内容をレポート(後編)

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サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともに、ドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。
前編はこちら

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄

後編は、海外視察全般に共通するメリットや現地での情報交換の意義などについてお伝えします。

海外視察だからこそ得られるメリット!


ユーザー企業で実際に稼働している機械を見ていただき、株式会社静勝様、X社様ともに大変有意義な視察だったと感想をいただきましたが、実は、海外視察で得られるものは、「実際に動いている機械を確認すること」にとどまりません。

その意義を、元井は次のように語ります。

元井「検討している機械以外でも学びや収穫があった、とおっしゃる企業が非常に多いですね。

海外では、日本とは考え方が異なる部分も多く、似たような機械でも使い方が違っていたり、手順が逆だったりすることがあります。そこで現場の担当者と意見交換すると、新たな発見やヒントを得ることができ、とても参考になるそうです。

また、今回の静勝様のように、今後目指していく分野で既に実践を積み重ねている企業に訪問できると、より直接的な情報を得ることができ、メリットの多い視察になると感じますね。

静勝様が訪問した企業は、産業廃棄物リサイクルのスペシャリストを有し、リサイクル率の向上と最終処分場へ投入する廃棄物の減容に取り組んでいます。これは、まさに静勝様が目指す方向であり、その考え方や実践内容などを詳しく説明いただいたことで、勉強になった点が数多くあったそうです。

非常に意義深かったと振り返っていらっしゃいました」

李沢「私たちが視察をコーディネートする際には、実は、上記のような『プラスアルファ』を盛り込めるように、常に意識しています。

そのために、機械へのご希望、『機械を触ってみたい』『実際に中に入ってみたい』などを反映するだけでなく、お客様が今現在どのような事業をされており、今後どんな展開を検討されているのかなども含めて、詳細に視察先(今回でいえばゼネボーゲン社)に詳しく伝えています。
実働する 817充電バッテリー式

それらを踏まえた上で、ゼネボーゲン社は、業務内容はもちろん、同じ目的や志を持つユーザー企業候補を選定してくれるんですね。ですから、『ただ実動している機械を見る』だけでない、有意義な学びやヒントが得られる視察になるのではないかと思っています」

メーカーとユーザー企業 信頼関係を実感できるシーンも……


ゼネボーゲン本社、アジア(シンガポール)支社、ユーザー企業など、視察にはさまざまなメンバーが参加しました。そうした中で、それぞれの対応や連携、お互いの良い関係性などが垣間見えた部分もありました。

元井「今回の視察では、両者ともに、ゼネボーゲン社自体の立ち位置、姿勢などにも自然な形で触れることになり、結果として信頼が深まったのではないかと感じています。

アテンド先の選定がすばらしかったことは先ほども述べましたが、視察には必ず複数人が同行して、要所要所で丁寧な説明を行ってくれました。こうした対応により、知りたいと思っていたこと以上の収穫があったようです。

また、視察中のちょっとしたやりとりから、ゼネボーゲン本社とユーザー企業の担当者の信頼関係が伝わってきましたね。きちんとフォローアップしてくれる姿勢、誠実さが実感でき、取引先企業として『これなら大丈夫!』と安心されたのではないでしょうか。

SENNEBOGEN 本社工場の様子

さらに、今回ゼネボーゲン本社の工場も訪問しましたが、こちらは社長自ら出迎えてくれました。コロナ禍でまだまだ海外渡航が難しい状況のなか、遠くアジアから視察に来てくれたことを、ゼネボーゲン社自体が感謝していることの表れですね」

李沢「ゼネボーゲン社と常々やりとりしている私としては、社長自ら歓迎の意を表してくれたことは、非常にうれしかったですね。

ゼネボーゲン社とのお付き合いはもう10年以上ですが、当初は日本で販売するためにネックとなった法律への対応など、ともに努力を積み重ねて販売までこぎつけた、という経緯があります。

その後は毎年サナースから技術者を派遣し、メンテナンスなどの協力関係を深めていくことで、現在のような信頼関係を築くことができたと自負しています。

サナースとゼネボーゲン社、相互の信頼関係があってこそ、お客様に自信を持って機械をおすすめできると考えています。これからも、こうした関係を損なうことなく、深めていくよう努力していきたいです」

世界に触れることが大きなプラスになる! 海外視察の意義


コロナ禍以降、対応が難しくなった海外視察ですが、今後はお客様のご希望などに応じて、適宜実施していきたいと考えています。

改めて、海外視察の意義を担当者二人に聞きました。

李沢「繰り返しになりますが、海外視察では単に『機械を見る』ことにとどまらず、その現場で該当機械をどのように活用し、マネジメントをしているのかなども含めて情報交換することが貴重な機会になり、お客様の今後につながっていくと考えています。

チューリッヒ湖でのクルージング(以前の視察にて撮影)

また、現地の風土や文化について知ることも、意外と大切な要素だと考えています。機械の開発理由や背景などの理解にもつながってきますからね。

現地のお店で食事をしたり、自然と触れ合ったり、ちょっとしたことですが、そうした時間も大切に視察をアレンジしていけたらと思っています」

スイスとリヒテンシュタイン国境付近(以前の視察にて撮影)

元井「今回視察で見ることができたゼネボーゲンのマテハン機は、世界中で広く使用されている機械ですが、なぜか日本ではあまり取り入れられていない現状があります。

しかし決して、『日本だと使いにくい』というわけではありませんので、非常にもったいないと感じています。

現地でのデモンストレーションの様子(895)

その性能やパワーは素晴らしく、ゼネボーゲンのマテハン機を適材適所で活用することが、日本企業の飛躍につながると感じます。

ゼネボーゲンの機械をはじめ、ヨーロッパ製の機械は日本に導入されていないものも多いので、必要に応じて海外への視察なども行いながら、これからもお客様の成長につながる機械を提供していきたいです」(おわり)